た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

壊れる日本人

壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別

壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別

ノンフィクション作家・柳田邦男氏による、ケータイ・ネット文化に警鐘を鳴らす書です。まぁ、初版が2005年とチト古いことは古いのですが、逆に言うと四年前に既にこのような警鐘を鳴らしていたのは、先見の明があるというか、やはりすごいですな。
で、本書ではノーケータイ・ノーネットデーをもうけてはどうか、みたいなことを提言していましたが、僕は、そこまで極端にやることはないと思うのです。そういう日を設けたところで、一度この便利さに目覚めてしまった人は、仮にそのような日を作ったところで、翌日になるのを待ちこがれるだけで、翌日になればまたケータイ・ネット漬けの生活を始めるに違いないんですから。そうではなくて、頭が暴走しそうなときに、ケータイ・ネットから遠ざかって少し冷却する余裕が必要だ、と思うのです。その点から言うと、問題なのはネットよりケータイだと思うんですね。だって、ネットからは単にパソコンから遠ざかれば接触は避けられるから、ちょっとベッドに横になる・トイレに行くなどして頭を冷やすことが出来ますが、ケータイは肌身離さず持ち歩く人が多いでしょうから、ちょっと頭を冷やそう、と思っても、それがなかなか難しくなる。
でも、確かにそうかもしれないな、と思ったのは、

大人も子どもも少し退屈を覚えた方が良いんじゃないか

ということですかね。
そうえば、本書には続編として

壊れる日本人 再生編 (新潮文庫)

壊れる日本人 再生編 (新潮文庫)

もあるみたいだけど、図書館には見あたらなかったorz
ま、文庫になってるんなら、古本屋でも探してみるか。