た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

通勤電車の人間行動学

通勤電車の人間行動学

通勤電車の人間行動学

発売が今から約十年前ですから、ちょっと古くはありますが*1、とても楽しく読めました。特に僕は生物学の素養はないので*2うんちく集:なぜ人間だけに白目があるのか?? | 文明への灯~豊かさへの道標 - 楽天ブログ なんていう話や、

ひな鳥は、その種独自の歌を学習によって覚える。したがって、歌(さえずり)を聞かせないでおくと歌を歌うことはない。

なんていう話も興味深かったですね。まぁ、オヤジの性(サガ)か、(当時流行していた)ルーズソックスについてうんちくをたれたりする場面もありましたけど。

あと、最近ヒゲを生やしている男性が増えましたが、ヒゲっちゅうのは、同性に対しては威嚇する効果があるんだそうです。異性がどう思うか、は、人によるんだろうなぁ。

また、人間が必ずしも論理的思考をしているわけではない、という例として、四枚カード問題 : ライフノートなんてーのも挙げられていました。ま、確かに、抽象的思考ばかりしてるとだんだん訳わかめになり、頭が痛くなる。あとでゆっくり考えよーっと。

ちなみに、著者の小林さんは、高校の生物の教師。wikipedia:動物行動学や、それをヒトに応用した人間行動学(human ethology)に興味を持っておられるそうです。ヘタな大学の先生より、よっぽど為になるなぁ。と思っていたら、やっぱり今は大学の先生になられたそうで。ソース

*1:このような本が今書かれるんなら、もっと脳科学と結びつけた話になるんだろうなぁ、と思う。

*2:大学で、教養でも学部でも一応講義はあったはずだけど、忘却の彼方にorz