た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

なぜ三ツ矢サイダーは生き残れたのか

なぜ三ツ矢サイダーは生き残れたのか-夏目漱石、宮沢賢治が愛した「命の水」の125年

なぜ三ツ矢サイダーは生き残れたのか-夏目漱石、宮沢賢治が愛した「命の水」の125年

なんか、本書を読んでいたら、「プロジェクトX」(もう終わっちゃったけど)のテーマ曲

が聞こえてくるような気がしたのは、僕の耳が悪いせいだけではないでしょう。そんな感じの本です。
夏目漱石宮沢賢治が愛し、宇宙戦艦大和の乗組員たちも愛した(と思われる)「三ツ矢サイダー」の、戦前の輝かしい歴史と、戦後の苦難に満ちた歴史を丹念にひもといていきます。アサヒビールの苦難の時代を支え、スーパードライの大ヒットを生んだ陰の主役がこの三ツ矢サイダーなんだそうですね。
こういった本は、ビジネス書に分類されてしまうようで、amazon でもそのようで。結果、あまり人気は出ない。新書くらいの分量にしたら、もっと注目されたのかな?とも思いますが、まぁ内容自体は、「千三つ」*1の清涼飲料業界の中で、三ツ矢サイダーが生き残れた理由を探っています。結局は、奇をてらわず、安全・安心を愚直に追い求めた結果だろう、ということになるのですが。
筆者は、この話を聞いた直後コンビニに駆け込んで三ツ矢サイダーを買い求めたそうですが、オイラはお腹のお肉が気になるから、グッと我慢。

*1:一年間に出る新商品約千種類の中で、年末に生き残ってるのは三つくらい、ということ。実際はもっと低いらしい。