オレンジ病棟

オレンジ病棟

まぁ、父に勧められて、たまにはこういう小説も読んでみようと思ったわけですが。
交通事故に遭って高次脳機能障害になった主人公の闘病記が縦糸なら、主人公の増毛（ましけ、じゃなくて、ぞうもう、ね）に対するこだわりが横糸となして織りなされていて、その横糸が随所でフフッという笑いをかもし出すので、最後まで楽しく読めました。ただ、確かに、途中で一部？となる表現があったりはしますが。（フランスジョークとか。エスプリのことか？あと、随所に専門用語が出てくるのにもちょと困る。床頭台*1とか。こういうのは、それこそ巻末に脚注があれば良いと思うんだが。）

結局は、薄毛も障害もあるがままを受け入れて、前向きに生きていこうよ、ってことかな？

*1:要するに、病院のベッドの脇にある、小物入れとかついた台ですね。