- 作者: 丸山茂徳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: 単行本
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結局本書の結論を一言でまとめるなら、二酸化炭素削減にエネルギーを費やすより、人口抑制に取り組むべきではないか、ということになります。まぁ、それはそうなんでしょうね。大体過去の歴史を振り返るなら、人口が増えすぎて食料が足りなくなると、戦争が起きたり、新天地を求めて移住するなりの民族大移動が起きているわけです。ただし、人口の問題を考えるのなら、日本という小さな枠で考えているのでは意味が無く、世界全体の枠組みで考えなければならないでしょう。そういう意味では、日本はどのくらいの人口が適正なのか、またその人口で持続的な発展を維持し続けるにはどのようにすべきか、という大局的なことを考える必要があると思いますね。
あと、これは僕も全く同感なんですが、今のような市場原理主義的なエコでは、一部の企業だけ儲けて、全体的にはほとんど意味がなかった、ということにつながりかねない、と述べていました。