- 作者: ひろさちや
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/06
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- 作者: ひろさちや
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さて、「世間も…」の方ですが、一言で言うなら「負け組」の人のための本ですね。僕なんか負け組も良いところだから(昔は復活してもう一花咲かせてやろう、とか野望を抱いてたけど、最近はそういう野望はどうでも良くなってきた。)、彼(ペンネームから考えて、最初は尼さんか、と思ってたけど、調べたら全然違った)のコラム・本は大変楽しく拝読できました。
いくつか名言?を紹介すると、現代の日本はウンコ地獄なんだそうです。何故かというと、(加藤過当)競争社会だからです。競争は、(必要)悪なんです。(僕も昔は「競争無くして進歩無し」と考えてたけど、最近、ちょっと考え方変えました。進歩・発展したい人は競争すれば良いけど、競争は往々にして過当競争に発展するので、何も皆が皆無理して競争することもないんじゃないかなぁ、と最近は考えてます。)で、我々人間は、所詮不完全なか弱い生き物なんだから、
間違いだらけの人生を楽しみましょう
と結んでいます。無理して勝ち組に入ろうとしない、と。
善悪二元論の立場に立つと、競争は善、勝つのも善ということになるのですが、競争すれば必然的に勝ち負けが出き、勝者の陰には必ず敗者が生まれる。敗者は、ただ惨めなだけです。でも、(往々にして)勝負は時の運なんです。一時勝者の立場に立ったとしても、いつ敗者の側に転落するかわからない。
で、思うんだけど、欧米では勝者が敗者に寄付する、っていう感じの文化があるじゃないですか。日本にそういう文化がないのは残念だなぁ、って。この辺の話は、また日を改めることにします。